えひめ学の講義

 えひめ学後学期の第3回目。テーマは「観光・まちづくり・産業」です。愛媛県八幡浜市にある日土小学校についての授業でした。建造物(建物、土木構築物、景観など)は、人々の日常生活を形づくる、記憶を形成するものであり、中でも学校はコミュニティの中心で地域の大切な宝であり、住民の関心の高さを背景とした学校を取り巻く住民のまちづくりの状況や保全か改築か、地域における合意形成のあり方を学ぶことによって、まちづくりに関わる課題解決力を涵養することを意図しています。

 日土小学校は、地区の人たちが子どもたちのために大事に守り育ててきた学校であって、クラスター(葡萄の房)型の教室配置、開放的な明るさとデザインを持ち、木とスチールを合わせたハイブリッドな構法をであること等が特徴ですが、とりわけ水平連続窓を強調した外壁と切り妻屋根を組み合わせた我が国独自の木造モダニズム建築であることが大きな特徴です。

 愛媛の八幡浜という地方での現役の小学校が、日本建築学会賞やワールドモニュメント財団/ノールからモダニズム賞を受賞し、国指定の重要文化財に指定されるなど、学校建築としての素晴らしさを共有し、保全及び活用活動を通して、愛媛が誇るべき宝として作り上げていくプロセスを学びました。


 地方からでもオーセンティシティ(真純性)があるものを発信することは、地域のまちづくりにとって大切であり、世界を動かす力があることを学ぶことができました。ちなみに、愛媛県内でも、他にもモダニズム建築が残されているところもあり、これらの保全活用を考えながら、持続的なまちづくりに広く寄与することが望まれています。


えひめ学の講義
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